最近のマッサージチェアは、どのメーカーのものも上位モデルともなると、本当に人間の手で揉まれていると錯覚するほど良く出来ています。
それだけ素晴らしく価値があるものとなれば、当然お値段も跳ね上がるわけで、主要メーカーの最上級モデルなら30〜50万円くらいはするんですよね。
かなりの高額商品ですし、頻繁に買い換えるものでもないので、いざマッサージチェアを購入するとなると、インターネットで口コミやレビューなどを参考にする人も多いのではないでしょうか。
私も購入前は、ネットで人気のマッサージチェアを探したり、ランキング上位やおすすめの機種を実際に電気屋さんまで何度も足を運んで試乗したりしていました。当時ネットには、マッサージチェア購入前の口コミや購入直後のレビューが多くあるものの、数ヶ月しっかり使い込んだ方のレビューはあまりなかったんですよね。
中には『購入したものの、全然使わずに埃が被っている』とか『最初は家族みんなで使っていたが、今はマッサージチェアの上に洗濯物が積み上げられている』などのレビューを見かけ、少し気になっていました。どんなにおすすめのマッサージチェアだったり人気のマッサージチェアでも、高いお金を出して買ったのに使わなくなってしまったら悲しいですもんね。
ということで、私もマッサージチェアを購入してからちょうど半年が過ぎたので、そんな視点からの感想も踏まえながら早速レビューしていきます。
購入前に検討した人気マッサージチェアの比較
まず私が購入前に検討していたマッサージチェアは3つあります。
パナソニックのリアルプロEP-MA98Mと、ファミリーイナダのルピナスFMC-LPN10000、そしてフジ医療器のサイバーリラックスAS-1100 の3機種ですが、どこの家電量販店に行ってもこの3機種が人気No.1〜3でした。
もちろん全ての機種に何度も試乗しましたが、3機種とも各メーカーの技術がフルに詰め込まれた最上級モデルなので、悪いわけがありませんよね。この中からどれか1台に決めるわけですから、ある意味大変です。
それぞれの特徴をあげるなら、パナソニックのリアルプロは、この3機種の中では最ももみ玉の力が強く感じられ、もみ玉自体の動きもかなり複雑な動きをしていて、人間の手の動きに近づいているように感じました。とにかく力強いマッサージが好みな人には、パナソニックのリアルプロがぴったりかもしれませんね。
ファミリーイナダのルピナスは、なんといってもインターネットに接続して、マッサージのコース等をアップデートしたり、オンラインで自分の健康管理ができるといったところが大きな特徴ですよね。ストレッチ機能はこのルピナスが1番良かったように思います。マッサージ自体はゆっくりしたテンポで進んでいく感じです。
そして最後にフジ医療器のサイバーリラックスですが、私が購入したのがこちらのマッサージチェア(AS-1100)です。特徴としては、もみ玉の強さは3機種の中でちょうど真ん中といった感じで、マッサージもできストレッチもできるといったところですが、詳しくは後ほどお伝えしていきます。
マッサージチェアの設置場所と搬入経路
実際にマッサージチェアの機種も決まり購入すると、次は配達の日にちを決めたり、設置場所の確認などをすることになります。
ちなみに私の場合は、家の近くの家電量販店で購入したのですが、その当時の価格.comでの最安値より3,000円も安い金額を提示されたので即決しました。
そして後日、実際に設置する部屋まで問題なく搬入できるかの確認に、電気屋さん専属の配達係の方が確認に来られました。例えば搬入するのにレッカーが必要などと判断されると、別途10,000〜30,000円ほどかかることもあるそうです。
搬入経路の確認と落とし穴とは?
マッサージチェアを搬入する際は、外で梱包から出して設置専門の業者の方2名で運び入れるのですが、私の購入したAS-1100の場合で、最低でも70cm以上の通路幅が必要とのことでした。
70cmと言うと、お部屋のドア等で少し幅の狭いところがあると、実際に設置したいお部屋に入れることができないということもあります。
これはメーカーや機種が違えば、最低でも確保する通路幅も変わってくるので、実際に購入する機種と設置したい場所までの搬入経路も事前に確認しておいた方が良いかもしれませんね。
結局私は、業者の方が2人でマッサージチェアを抱え、階段を上って2階のリビングに設置していただきました。実はこのAS-1100は、左右の腕の部分が分解できるのですが、搬入時は腕の部分が取り外された状態で70cmの通路幅が必要なんですね。
なので、リビングのドアを通過して、マッサージチェアを設置したい場所まで運び入れたら、そこで部品を組み立てて設置完了となります。30分ほどで組み立て作業も終わり、動作確認もできたのですが、ここでふと気がついたことが・・・
リビングの中で組み立て作業を行って、横幅90cmほどになったのですが、そもそもリビングのドアが幅90cmもないので、このマッサージチェアを他の部屋に移動しようとすると、いちど分解しなければいけないと言う事なのです。また、古くなって処分する時も(買ったばかりでアレですが…)、簡単に外に持ち出して捨てられないことに気がつきました。
長い目で見ると、そういった点も頭の片隅に入れておくと良いかもしれませんね。
設置してみてわかった!おすすめの設置場所とは?
まず、設置場所で注意しておくべき点もあります。マッサージチェアは合成革なので、直射日光が当たる所では表面の劣化が著しく早いようなんですね。レースのカーテン越しといえども、日の当たらない場所に設置することが重要です。
そして気になるのが、マッサージチェアの稼働時の音の問題ではないでしょうか。マッサージチェアはエアバックに大量の空気を送り込んだり抜いたりしているので、「プシューッ」などの音が出ます。
実はこのマッサージチェアの稼働時の音ですが、家電量販店の中は、BGMなどかなりの騒音があるのでそれほどうるさく感じないですが、静かな家の中で聞くとそこそこの音の大きさなんですよね。「自宅で使ったら音が大きくて驚いた」というレビューなんかもたまに見かけます。
とは言えこの音、マッサージをしている人には少し大きく聞こえるかもしれませんが、周りの人にはそれほど気にはならない程度です。なので同じ部屋で家族がテレビを観ていたとしても、マッサージチェアのせいでテレビの音が聞こえにくくなると言う事は無いので安心ですね。
また、マッサージをしながらでもテレビが観える位置に設置しようと考える人もいるかもしれませんが、基本的にマッサージチェアはリクライニングでシートを倒してしまうので、実質テレビを見ながらマッサージをすると言う事は難しくなります。
もちろん、シートを起こした状態でもマッサージをすることは可能ですが、マッサージの効果が薄れてしまうので、あまりおすすめではありません。
もう一つ、マッサージチェアは部屋の真ん中に設置することは少なく、どちらかと言うと部屋の片隅のほうに設置することが多いのではないでしょうか。部屋の片隅の天井にはダウンライトが配置されていることも多いですよね。フルリクライニングしたときに、真上にダウンライトがあるとかなりまぶしくて、リラックスできないと言うこともあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
私はそれが原因で、後から少しダウンライトの光が眩しくないところまでマッサージチェアを移動しました。
メーカーまたは販売店によっては、マッサージチェア購入時に、先にこのようなマットがもらえる場合があるので、設置する予定の場所に仮に敷いてみると、寸法などイメージがわきやすくなりますよね。
【人気でおすすめのマッサージチェア】購入後半年でのレビュー
冒頭でも少し触れましたが、私がマッサージチェアを購入する際に本当に欲しかったのは、数ヶ月は使い込んだ方々のレビューだったんですよね。購入直後のレビューは、高額なマッサージチェアを買ったという思いから、どうしても過大評価になりやすいですし、それにしばらく使い込むと商品の見え方も変わってくることもあります。
現に私も、購入した直後と半年経った今では、マッサージチェアの使い方もかなり変わって きているので、その点も踏まえてマッサージチェア購入後半年のレビューを残しておきます。
フジ医療器最上級モデル サイバーリラックスAS-1100の実力
先ほども少し触れましたが、購入前はパナソニックのリアルプロEP-MA98Mと、ファミリーイナダのルピナスFMC-LPN10000、フジ医療器のサイバーリラックスAS-1100の3機種で、本当に迷いました。
それぞれに特徴があって、どれも捨てがたいといった感じでしたが、最終的にもみ玉の強さが自分に1番合っているのと、マッサージのコースが豊富な点、マッサージやストレッチのテンポが良かったことなどから、私はAS-1100に決定しました。
そんなフジ医療器のサイバーリラックスAS-1100の、半年間使った今だからこそおすすめできるポイントを少しご紹介していこうと思います。
豊富なマッサージメニュー
サイバーリラックスAS-1100は、とにかくマッサージのコースが多いんです。
例えば、マッサージの時間だけ見ても 7分、16分、30分と3種類あります。それが全身だけでなく、首、肩、腰、脚など部位別に選択して集中的にマッサージを受けることもできます。さらに、マッサージなのかストレッチなのかリラクゼーションなのかも選択することができます。
正直、マッサージチェア購入前に、こんなにたくさんのコースが必要なのかなという思いもありましたが、実際に半年間使ってみて、めちゃめちゃ必要なことがわかりました。とにかくコースは多い方が良いです。
日常の生活の中にマッサージチェアがあるわけですから、ちょっとした時に使いたいですよね。例えば、のんびりマッサージチェアに座っている時間はないけれど、少しの空き時間に7分のミニコースで、首と肩だけマッサージしてほしい時もあります。
他にも、普段は全身コースでマッサージしていてもいても、今日は中腰の姿勢でいることが多く、腰を集中して揉んでほしいと言うこともあるかもしれません。そんな時に、ぴったりのコースがあればマッサージチェアの出番も自然と増えることになります。
毎日が同じような繰り返しと思えても、体の疲れ具合は日々少しずつ違ったりもするので、そんな少しの違いにも対応できるAS-1100は、私にとって無くてはならない存在になっています。
もみ技が豊富
もみ技が豊富と言われてもピンとこないですよね?例えば肩を揉むにしても、揉み上げるのか揉み下げるのか、指圧するのか叩くのかなど、肩1つとっても色々な種類の揉み方で、しかも自動でAS-1100がやってくれるのです。
ちなみに、今どんなもみ技でも揉まれているかは、下の画像のように液晶画面に表示されているので、目で見て確認することもできます。
マッサージチェアも機械なので、もみ方にもある程度パターンがあるんですよね。ですが、いろいろなもみ技でマッサージされると、力のかかり具合も分散されて、より効果的なマッサージを体感することができると思います。
こういったもみ技の種類の豊富さは、1回や2回お店で試乗しただけでは、なかなかその良さまでは伝わってきませんよね。何度かじっくり使い込んで初めてわかるAS-1100の魅力ではないでしょうか。
脚のマッサージは秀逸!
実は、この機種を選ぶ決め手となった1つに、この脚のマッサージの気持ちよさがあります。ふくらはぎはもちろんですが、足の裏のマッサージは本当に気持ちいいです。エアバッグで足の甲を押さえておいて、足の裏からぐりぐり指圧される感じは最高なんですよね。
今日は普段よりもいっぱい歩いたとか、立っている時間が長くて足がむくんでいるなどと感じた時は、すかさずマッサージしてもらっています。また、足裏の部分には温熱ヒーターが入っているので、冷え性の方は足の裏を温めながら指圧してもらったら、それはもう至福の時ではないでしょうか。
この足裏のマッサージは、パナソニックのリアルプロEP-MA98Mも同じような気持ち良さでしたが、私には少し痛く感じました。強めの足裏マッサージが好きな人には、パナソニックのリアルプロは結構オススメかもしれませんね。
サイバーリラックスの30分コースが凄すぎる!
少し大げさに聞こえるかもしれませんが、サイバーリラックスAS-1100を語るのに、この30分コースを体験せずして語ることはできません。
マッサージの時間は、7分、16分、30分と選択できるので、私は普段16分コースをメインにして、ミニコースとして7分、そして時間に余裕があるときは30分コースと言う認識でいました。30分コースは、ただ長い時間マッサージしてくれるだけと思っていたんですよね。
でも実は、30分コースは特別なコースだったのです。
これも何度か使い込んで初めてわかったのですが、16分や7分のコースには無い動きやパターンが、30分コースには含まれているんですよね。まさに、フジ医療器が提案する『まるでサロンのような上質なマッサージタイム』がここに詰め込まれているんです。
要するに、30分コースの中でしか味わうことができないマッサージというものがあり、またそれは、この機種が持っている本来のポテンシャルだと実感することができます。
半年使ってわかった!マッサージチェアの効果的な使用方法と頻度やタイミング
私は購入した頃、毎日マッサージチェアに座っていました。リビングにマッサージチェアが置かれていて、いつでもできるので、暇さえあれば無駄に何度もマッサージしていたように思います。
そして毎日使っていると、マッサージの刺激に慣れてきて、どんどん強い刺激を求めるようになるんですよね。強い刺激じゃないと物足りなく感じるということです。それに、マッサージしているときは、その時間は他のことができないということもあり、意識的にマッサージの回数を減らすようにしていました。
今では、どうしても必要なときだけマッサージをするといった感じに使っているのですが、この方が毎日マッサージをしていた時より、結果的に効果があるような気がしています。もちろんこれは個人的な感想なんですけどね。
ちなみに、私の知人の歯科医も同じ機種を使っているのですが、その歯科医は毎朝仕事前に、首・肩集中コースで必ずマッサージするそうです。仕事柄、1日中患者さんの口の中を覗き込むように下を見ているので、職業病で首と肩の張りが半端なくひどく、マッサージをしないと1日が始まらないようです。
もしこれからマッサージチェアを購入するという人は、どんなタイミングでマッサージをすることが多いかなど、事前に考えてみると、購入後のイメージも湧きやすく、機種選びのポイントにもなるかもしれませんね。
マッサージチェアが無用の長物になる人?ならない人?
ネットのレビューなどで、「高額なマッサージチェアを買ったものの、全く使っていない」と言うのを見かけたりします。これには次のような原因が関係しているのではないかと、勝手に推測してみました。
- マッサージをする時間がない
- マッサージがパターン化されて飽きた
- マッサージが気持ち良くない
おおまかなところで、上記のような理由ではないかと思います。これを私自身に当てはめてみると、実はわからなくもないんですよね。
最近は何かと忙しくて、ゆっくりマッサージしたいものの、16分コースでさえ諦めることもあります。そんな時はもちろん、マッサージしたい部位を絞って7分のミニコースを使っているのですが、もし、この7分のミニコースがなかったら、私がマッサージチェアを利用する回数は一気に少なくなっていると思います。
また、普段は7分や16分のコースしかできなくても、ゆっくり時間があるときに30分コースを堪能しようと思っているので、それを小さな楽しみとして待っている自分がいるんですよね。
それがある以上、私がマッサージチェアを使わなくなるということは無いのだろうと思います。自分にとって、AS-1100の30分コースは気持ち良い至福の時間だと、新ためて気づかされました。
そういう意味では、マッサージチェアの機種選びは慎重に行う必要がありそうですね。自分に合った気持ち良いものを選ぶのはもちろんですが、多様化する生活スタイルにも対応できる、メニュー豊富なマッサージチェアを選ぶことも重要と言えそうです。
優秀なサイバーリラックス AS-1100の改善して欲しい点
日々、疲れた私の体を癒してくれるサイバーリラックスAS-1100ですが、せっかくなので改善してほしいところも書き出してみました。
マッサージチェアは、両方の腕をエアバッグで圧をかけてマッサージしてくれるのですが、シートをどんどん倒してフルリクライニングに近づいていくと、ユニットに腕が届かなくなり、手のひらだけのマッサージになってしまうのです。腕のマッサージもかなり気持ちいいので、是非ここは改善してほしいところですね。
もう一つ、マッサージが終わると自動的にシートが起き上がるのですが、気持ちよく眠っていてもこれで一気に目が覚めてしまうという事があります。なので、そこは任意で選択できるようになるといいなと感じました。
半年間使い込んでいますが、逆にそれぐらいしか不満な点は見当たらないので、私にとってはかなり優秀なマッサージチェアと言えそうです。
まとめ
マッサージチェア購入後半年と言うタイミングで、私が思うことなどレビューしてみました。
今は、フジ医療器のサイバーリラックスAS-1100を愛用していますが、どんな機種を購入したとしても、末永く効果的にマッサージチェアを使っていきたいですよね。
これからマッサージチェアを購入する方の少しでも参考になればいいなと思います。