咳が止まらない!特に夜にひどくなるとき、自分で簡単に止める方法


長引くと辛い…。今すぐにでも止めたい咳。

でも一旦咳が出ると止まらない!しかも夜になるとひどくなる咳!

夜、寝ようと布団に入って横になった途端にコンコン咳が出始めて、寝たいのに寝られない。うとうとしてきたと思ったらまた咳が出て…辛い。寝られない。そんな経験をしたことある人も多いのではないでしょうか。

咳は自分で我慢して出ないようにコントロールすることもできない分、長く続けば喉を傷めたり筋肉痛になったりと、症状も辛いですよね。

実は私も子供の頃に小児喘息があり、夜横になると咳が出て眠れなくて辛い思いをしていました。大人になった今でも、季節の変わり目や体調が悪い時など、夜の咳に悩まされることが多いんですよね。

そして、この辛い咳とも数十年付き合ってきた中で、私が実際に試した方法で、咳止めに効果があったものをいくつかご紹介していこうと思います。もちろんこれには個人差もあるでしょうし、全ての人に同じように効果があるかは分かりませんが、この記事をご覧頂いているあなたの参考になれば良いなと思います。

「自宅にいながら自分で簡単に咳を止める方法」と言うところにポイントを置いていますが、まずは咳が出る直接の原因を知って、それを極力取り除いていくことも重要なのかなと私は感じています。


なぜ咳は夜にひどくなるのか。咳を引き起こす原因

人間は肺呼吸する生き物です。口や鼻から吸った空気に埃や小さなゴミが混ざっていて、その埃などが鼻の奥や気道に付着すると、人間は体を守るために防御反応として咳が出ます。そして咳をすることによって、気道に付着した異物を外に吐き出そうとしますよね。

ただ、この他にも咳を引き起こす要因はいくつかあり、それを知っていれば未然に防いだり対策できることもあるので、実際に例にあげてみます。

・急激な温度差によるもの

夏場なら外の熱い空気から冷房のよく効いた建物に入ったり、冬場の暖房の入った暖かい空気から外の冷たい空気の場所へ移動した場合、急激に冷たい空気を吸うことで、気管支が収縮して刺激を受け、これが原因で咳が出ます。

・湯気やにおいなどの刺激によるもの

ラーメンなど温かい麺類を食べるときに出る湯気や、お風呂に入ったとき浴槽に上る湯気を吸うことで、水蒸気の粒子が喉の粘膜を刺激して咳が出ます。また、食べ物に限らず、芳香剤や香水などから発せられる過度のキツイにおいは、鼻の奥から喉を刺激することになり咳を引き起こす要因に繋がります。

・自律神経によるもの

咳が夜にひどくなる原因はここにありあります。自律神経には交感神経副交感神経があり、意識とは関係ないところで常に働いています。

人は日中活動するときに、交感神経が働きます。交感神経はあらゆる内臓や身体に作用し、人間が活動しやすいようにしてくれています。心臓の動きも活発になり、エネルギーを放出するのに適した身体になります。

逆に、副交感神経は夜になると働きます。副交感神経が働くことでリラックスしたり、疲労した身体を回復させる方向に作用します。この副交感神経の働きで、気管や気管支などの気道が狭くなります。狭くなることで気道が敏感になって咳がひどくなる傾向にあるんですよね。

また、布団に入って横になるときに仰向けで寝ると、肺などの重みから気管支や気管が圧迫されることで刺激を受け、咳を誘発します。

このことから夜に咳がひどくなると言われています。

簡単に咳を止める方法

ここまで見てきた咳を引き起こす原因を知っておくだけで、それを避けるように行動できる場合もあると思いますが、ここではさらに、自分で簡単にできる咳を止める方法も見ていこうと思います。

飲み物で咳を止める

咳が出る原因のところでも書いたように、気道が狭くなると敏感になり咳がひどくなります。なので、温かい飲み物を飲むだけでも気道が広がり、かなり楽になります。

また、気道が乾燥していると咳が出やすい状態になるので、飲み物を飲むことで乾燥も防ぐことになり咳が止まります。ただ、冷たい飲み物は気道を収縮させ、それが刺激になって咳を誘発して逆効果なので、避けるようにしましょう。

咳止めに高い効果が得られる飲み物はいくつかありますが、その中でも即効性があり特におすすめのものを紹介します。

はちみつレモン湯

作り方はいたってシンプルで、湯にはちみつを溶かしてレモンを絞るだけです。はちみつには強い殺菌作用があり、保湿効果も高く、喉の荒れた粘膜を保護してくれます。またレモンはビタミンCを多く含んでいるので、免疫力を高める効果もありますよね。

これ、私には咳止めの即効性あります!

【作り方】
・レモン1/2個、またはレモン果汁適量
・はちみつ大さじ2
・湯200cc

このままはちみつレモン湯でも十分ですが、紅茶が飲める方は湯の代わりに紅茶を使用しても効果的です。風邪のときは紅茶でうがいをする人も居るくらい紅茶には殺菌作用もあり、なによりも好きな人にはリラックス効果もありますからね。

生姜湯

生姜をすりおろして湯に混ぜるだけで完成です。生姜湯の特徴は、咳止めだけではなく、吐き気止めや頭痛にも効果があるので、ひどくなって吐き気を伴うような咳が出る場合にもおすすめです。生姜はチューブのものではなく生の生姜を使用します。

【作り方】
・生姜1/2片
・湯200cc

実はこの生姜湯ですが、便秘にも効果があるので、毎朝飲むという人もいるようです。また頭痛にも効果があり、頭痛持ちの人にも良いようです。

口当たりもさっぱりしているので、甘いものが苦手な人にも良いですし、生姜は身体を温めてくれるので、寒い冬にもお勧めです。もし生姜の味や風味が苦手な人は、はちみつを入れると飲みやすくなります。

先程のはちみつレモン湯やはちみつレモンティーとも相性が良いので、はちみつレモン生姜として飲んだり組み合わせもお好みでいいと思います。私はシンプルな生姜湯の味が好きで、一時期ハマっていました!

はちみつ大根

言わずと知れたはちみつ大根!大根をさいの目切りにして瓶や器に入れます。大根が浸るくらいはちみつをかけ、蓋をして冷蔵庫で寝かせます。しばらくすると大根から水分が出てきて、はちみつと混ざってサラサラした感じになります。

3時間も寝かせば大根のエキスが出てきますが、できれば一晩寝かせて、飲む時にお湯で割って飲むのがオススメです。大根は皮のところに1番栄養があるので、皮は剥かずにそのまま使うのがポイントです。

【材料】
・大根 適量
・はちみつ 適量

このはちみつ大根ですが、大根エキスには消炎作用もあり、特に喉の痛みを伴う咳が出ている場合には効果絶大です!咳止めの即効性もあるので、材料があるという方は是非お試しください。私もはちみつ大根には何度も助けられていて、私個人的にはイチオシです!

はちみつ大根は昔ながらのお婆ちゃんの知恵で、最近でも多くの方が作られて飲まれているようですね!そして、薬が飲めない妊婦さんや授乳中の方にも安心して飲めるので、この時期に咳や喉の痛みがひどくなり初めて作ったと言う方もいるのではないでしょうか。

アメリカの研究機関では、市販の子供用咳止めシロップより蜂蜜の方が咳止めの効果があったとの研究結果も報告されているようですね。

余談ですが、こんなに万能なはちみつですが、カロリーも砂糖より低く、保湿効果も高いことから、ダイエットや美容にも幅広く使われています。はちみつは、咳が止まらない時に簡単に止める方法として効果がある事はもちろんですが、他の分野でもまだまだ注目を浴びそうですね!

注意 : 1歳未満の乳児には蜂蜜を食べさせてはいけません。はちみつにボツリヌス菌が含まれていた場合、乳児ボツリヌス症になることがあり、最悪の場合は死に至ることもあります。

飲み物以外で咳を止める

ここまで飲み物で直接咳を止める方法を見てきましたが、ここでは飲み物以外のもので、咳を止める方法も確認していこうと思います。どの方法も自分で簡単にでき、咳を止めるのに効果的なものばかりですが、先程の飲み物と組み合わせて行うことで、より高いレベルで咳止めの効果を得ることができます。

湿度をコントロールする

咳は喉が乾燥すると出やすくなります。なので、湿度をコントロールすることが重要です。咳が出て辛い時は、湿度60%程度に保つと良いと言われています。室内ならば、加湿器を使えば簡単ですが、加湿器がない場合は、濡れタオルを部屋にかけておいたり、ヤカンでお湯を沸かしたり、コップにお水を汲んでおいておくだけでも効果があります。

特に冬など空気の乾燥が激しい時は、浴槽にお湯を張っておくだけで、室内の空気の乾燥をかなり防ぐことができます。

また、マスクを着用すれば、自らの呼気を循環することができ、気道の乾燥を防ぎます。さらにマスクの内側に湿らせたガーゼを1枚入れて濡れマスクにすることで、より高い保湿効果が得られます。マスクなら室内室外問わず手軽にできるので、特に夜寝るときは咳が出やすくなるので、マスクを着用して寝ると咳止めに効果が期待できますよね。

首を温める

寒い日などは、首を温めることで冷えて狭くなった気道が広がりやすくなり、咳を止めることにつながります。ネックウォーマーやマフラーを使うことで、常に首を温められ、外出時も対応できます。

また、夜に咳がひどくなり寝られないときは、ホットパックなどを使い、首と首から肩甲骨の間くらいまでを温めるのも効果的です。ホットパックがないときは、ペットボトルに熱湯を入れ、タオルを巻いて使うこともできます。

姿勢を変える

「なぜ咳は夜にひどくなるのか」のところでも書きましたが、夜 布団に入って寝るときに、仰向けになると肺が気管支や気管を圧迫して咳が出やすくなります。なので、夜に咳が出るときは、仰向けで寝るのは避けて横向きで寝るように心がけると良いと思います。

また、完全にフラットな姿勢で寝るのは避け、背中の下に布団や枕等で背もたれを作って、身体を少し起こした状態で寝ることで咳を抑えることができます。

咳止めに効くツボを押す

人間の身体には、咳を止めるのに効果があるとされるツボが何ヶ所か存在します。自分で簡単に押すことができますが、強く押しすぎると痛みがしばらく残ることがあるので、慣れるまでは軽めに押すようにしましょう。

比較的有名で代表的なツボをを紹介していきます。

天突 (てんとつ)
左右の鎖骨と鎖骨の間のくぼんだところにあるツボで、指を鎖骨に引っ掛けるように下の方に向けて押します。

巨闕 (こけつ)
みぞおちのすぐ下で、腹筋の上端との間にあるツボで、喘息やしゃっくりを抑える効果もあります。

尺沢 (しゃくたく)
肘の内側にあり、肘のシワ上の身体から見て外側にあるツボです。

孔最 (こうさい)
尺沢の場所から掌の方向に指4本分下がったところにあるツボで、風邪の症状を和らげる効果があると言われています。

大椎 (だいつい)
背中側の首の1番下で大きく飛び出てる骨(第7頸椎)のすぐ下にあるツボで、大椎も風邪の症状全般に効果があるとされています。

まとめ

自分で簡単に咳を止める方法というのは、以外に沢山あって、その方法を知ってるか否かではとても大きな差だと思います。個人差もあるかもしれませんが、即効性があるものから組み合わせて合わせ技でより効果を発揮するものなどもあります。

皆さんそれぞれに1番合った対処法が見つかることを願っています。

暗い夜に咳が止まらず、辛くて不安なときにこそ、この記事があなたの一助になれば幸いです。


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