ネギの栄養と効能が凄い!食べ過ぎがダメな理由?白と緑の違いとは?


日本人の食卓に切っても切れない存在のネギ。

このネギですが、栄養豊富なのは皆さんご存知と思いますが、ネギがもたらす効能や効果まで詳しく知っているという人は少ないのではないでしょうか。そして、万能とまで言われるネギがゆえ、その効果効能から食べ過ぎてしまう… というのは良くなかったりもするんですよね。

と、そのまえに…

つい最近、こんな話を聞いてビックリしました!

とある農家の娘さんが結婚して嫁いで行ったのですが、その嫁ぎ先のお義母さんと料理をしたときのことです。そのお義母さんは、生のネギをザクッザクッと切って、ネギの白い部分と緑の部分(青い部分)を切り分けます。そしてその緑の部分をなんと、全て生ゴミとして捨ててしまったそうです。

横で見ていたお嫁さんは、「えーーっ!捨てちゃうの?もったいない」と思いながらも絶句だったそうです。
……

これをお読みいただいているあなたは、どのように思われるでしょうか?

少し脱線しましたが、これは、ネギの白と緑の部分で明らかに何かしらの違いを感じていると言うことですよね。もしかしたら住んでいる地域や年代などでも、認識の違いがあるのかもしれません。

と言うことで、「ネギの栄養と効能や効果、食べ過ぎが良くないと言われる理由」、さらには「ネギの白い部分と緑の部分では何か違いはあるのか」など、詳しく見ていこうと思います。


ネギの栄養と効能や効果

ネギと言えば寒い冬に熱々の鍋に入れる食材として欠かせませんが、冷奴、お味噌汁、ラーメン、納豆、蕎麦などの薬味としても1年中食べられています。特に栄養価の高まる冬には、よりたくさん積極的に取り入れられるように、鍋料理の具材に使うご家庭も多いのではないでしょうか。

そんなネギの主な栄養素などには、ビタミンC、ビタミンK、カルシウム、葉酸、βカロテン、アリシン(硫化アリル)などが多く含まれています。

ビタミンC
抗酸化作用があり、身体の調子を整えてくれます。老化を防ぎ、皮膚や血管の形成を助ける働きがあります。

ビタミンK
出血したときに血液を凝固させて止血する働きや、骨や歯を形成する働きがあります。

カルシウム
特に成長期には欠かせない成分で、骨や歯の形成を促します。イライラを抑え、精神を安定させる働きがあります。

葉酸
水溶性ビタミンで分類され ビタミンB群の1種です。細胞分裂を活発に行うために重要な役割を果たします。特に妊婦さんや授乳期には欠かせない栄養素です。

βカロテン
一旦体内に取り入れられるも、必要な分だけビタミンAに変換されます。視力の維持や皮膚や粘膜の保護、がんの予防、免疫力の向上など身体を健康に保つ働きがあります。

アリシン
血液の循環を良くして身体を温める働きがあります。 乳酸を分解して疲労回復にも役立ちます。殺菌作用や鎮静作用があり、免疫力を高める働きがあります。

このように、ネギには体に良い栄養素が豊富に含まれていることがわかります。

効能と効果

効能と効果の前に、ネギの持つ特徴についても少し見ていきたいと思います。

ネギには独特のにおいや辛味がありますが、実はこのにおいや辛味の元になっているのが、ネギに含まれるアリシンと言う物質なのです。このアリシンは、ビタミンB1の吸収を助けるため、ビタミンB1が多く含まれる食材と組み合わせて食べると、より効果的だと言えます。

ビタミンB1を多く含んだ食材として、豚肉や鰻、納豆などが挙げられますが、どれもネギと組み合わせて食べる人は多いと思います。例に挙げると、豚バラとネギの串焼きは、串に豚肉とネギが交互に刺さっていますが、この豚肉とネギの組み合わせにはそれなりの意味があったと言うことだったんですね!

また、アリシンは水に溶けやすく揮発性が高いので、できるだけ鮮度の良いものを生で摂取するのも効果的です。それで、鰻やひつまぶし、納豆などに薬味として生のネギを乗せて、食べたりするのも効率が良いと言う事がわかります。

あらためて日本食の素晴らしさを実感することができますよね!

ネギの風邪予防効果

ネギ独特のにおいと辛味の元になっているのは、アリシンと言う成分だということがわかりましたが、このアリシンには強い殺菌作用と疲労回復の効果があることが知られていて、風邪や風邪予防にはとても効果的な食材だと言われています。

実際に漢方薬でもその成分が含まれているものもありますが、ネギを口から摂取することで、風邪予防や風邪の初期症状には効果が認められています。ただ先にも書いたように、アリシンは水に溶け易い特徴があり、加熱することでその効果も薄れてしまうので、生で食すなど調理法にも工夫が必要です。

また昔から、ネギを首に巻いて揮発性の高いアリシンを吸引することで、風邪の治療や予防につながると言われています。しかしこれは、気化することで吸引できるアリシンの量が少なすぎるため、直接風邪の治療につながるかは、現時点で医学的な根拠はないとされているようです。

ネギのダイエット&美容効果

ネギがダイエットの食材として注目されることは広く知られていますが、ここではビタミンB1について詳しくみていこうと思います。

まずダイエットを考える上で重要なのが、いかに糖質を効率良く燃焼させるかということです。そこで登場するのがビタミンB1なのですが、ビタミンB1は糖質をカロリーにかえるための必須栄養素なんですね。また運動の後の、疲れを感じさせる乳酸を分解する働きもあるので、疲労を溜めない運動しやすい体質にしてダイエット効果を高めてくれます。

そんなビタミンB1を多く含んだ食材で有名なものに、豚肉や鰻、豆類などがあるのですが、実はビタミンB1は体に吸収されにくく摂取が難しい栄養素なんです。これをカバーしてくれるのが、ネギに含まれるアリシンでしたよね。

結果として、ビタミンB1を含む食材とネギを合わせて食べることで、ビタミンB1の力を最大限に引き出すことができ、食べて痩せるダイエットにつながるというわけです。

さらに、ネギにはβカロテンが豊富に含まれているのですが、このβカロテンは必要に応じて体内で必要量だけビタミンAに変換されます。ビタミンAには、肌の代謝を高め肌荒れを修復したり、コラーゲンを多く作り出し、色素沈着を抑えたり小じわを予防する働きもあります。また、抗酸化作用が高いという面からも、シミやソバカスを防ぐなど、美容にも大きく貢献していることがわかります。

その他の効能 効果

ネギが風邪予防や風邪の初期症状の改善、また美容やダイエットにまで効果があることがわかりましたが、その他にも数多くの効能や効果を得ることができるんですね。

  • 免疫力アップ
  • 疲労回復
  • 血液の循環を良くする
  • 血糖値の上昇を抑える
  • 動脈硬化の予防
  • 神経の沈静化による不眠症の改善
  • ストレスの緩和
  • 新陳代謝の活発化
  • 骨粗しょう症の予防
  • 視力の維持
  • 抗菌 殺菌作用
  • 体の酸化を防ぐ
  • etc.

【ネギにはこれほど多くの効能や効果があり、風邪予防や風邪の諸症状に有効なこともわかりました。併せてこちらの記事内で、咳止めや喉の痛みに即効性のある、簡単レシピもご紹介しています。】
咳が止まらない!特に夜にひどくなるとき、自分で簡単に止める方法

ネギの食べ過ぎが良くないと言われる理由

ネギのような、こんなにも優れた食材はなかなかないと思いますが、そんなネギでも食べ過ぎは良くないと言われています。

万能と思われるネギに含まれるアリシンですが、強い殺菌作用を持っていて、辛味成分でもあります。これを生で大量に食べると、刺激が強すぎて胃の粘膜が荒れてしまうなど、胃腸障害を引き起こすこともあるのです。

生でネギを何本もバリバリ食べる人はそんなに居ないと思いますが、胃腸の弱い人や調子が悪い人は、生での過剰な摂取には注意が必要と言えます。また、アリシンは加熱に弱い性質があるので、火を通すなど調理法を工夫することで、過剰摂取を防ぐことができます。

アリシンを効果的に摂取したい場合

アリシンは加熱には弱いですが、油で炒めた場合は成分が失われ難く効率よく摂取することができます。また、刻んだりすりつぶすことでアリシンを多く発生させることができます。

ネギの食べ過ぎは本当に良くないの?【五葷編】

五葷(ごくん)って、聞いたことありますか?

仏教ではお坊さんは、肉や魚を食べませんが、この五葷も同様に食べないとされています。その五葷とは、ネギ・ニラ・ニンニク・らっきょう・あさつき のことで、ここにネギも含まれているんですね。

  • ではなぜ、お坊さんはネギを食べないのか?
  • ネギの食べ過ぎが良くないと言われる理由と、関係はあるのか?

と言う観点からチェックしてみましょう。

お坊さんが五葷(ネギ含む)を食べない理由として、精のつく食べ物は修行に必要ないというのもあるようですが、一般の方でも、動物の肉や五葷を食べない人もいます。そういった普段食べ慣れていない人が、ネギやニンニクを食べると、胃や内臓が膨張したように感じて、腹痛や吐き気、下痢、頭痛等を引き起こすこともあるようです。

これは前述したように、ネギの持つ強い殺菌作用が刺激物として、胃などの粘膜に働きかけたからといえます。なので、日ごろからネギを食べ慣れている人は問題ないと思いますが、普段ネギを全く食べない人や小さなお子さんは、ネギの食べ過ぎには注意が必要かもしれませんね。

ネギの食べ過ぎは本当に良くないの?【お薬編】

ネギは古くから中国、日本でも栽培されてきましたが、ネギの持つ栄養成分は、多くの野菜の中でもかなり優秀といえます。

古くから万能野菜として親しまれてきたネギは、その薬効作用から、漢方薬としても用いられてきました。そして薬といえば、定められた用法用量があるわけで、ネギが体に良いからといって大量に摂取しても良いかと言うと、そんなことはないですよね。そういった観点からも、ネギの食べ過ぎはよくないと言われることが、多いのかもしれませんね。

また、これはネギだけに限った話ではないのですが、ネギの持つアリシンは、辛味成分という刺激物でもあり、においの面でも強い刺激臭があります。人間はある一定の刺激が連続して繰り返されると、そこには習慣性(癖)が生まれ、より強い刺激を求めるようになるということがあります。例えば、わかりやすいところで言うと、肩や腰、足のマッサージの刺激なんかもそうですよね。

結果的にネギを食べ過ぎると、味覚や嗅覚の刺激を求め、さらにどんどんいっぱいネギが食べたくなるということがあるかもしれません。そしてそれがネギの過剰摂取につながれば、少なからず胃腸障害を引き起こす可能性もあるわけです。

先ほど「五葷」のとこでもお伝えしたように、ネギの食べ過ぎとなる量には個人差があるので、自分の体と相談して食べることが重要かもしれませんね。

ネギの食べ過ぎで、においが気になる場合

においの元となるアリシンですが、ネギ以外にもにんにくや玉ねぎ、ニラなどにも多く含まれています。そんなにおいを消すのに有効なものとしてよく知られているのが、牛乳、ヨーグルト、緑茶、コーヒー、りんごなどがありますよね。

ただし、牛乳や緑茶は食後に飲むのではなく、食事の前や食事中に飲むのが効果的です。緑茶に含まれるカテキンや牛乳に含まれる成分は、アリシンと反応してにおいを軽減する働きがあるからです。

逆に、りんごに含まれるポリフェノールや、コーヒーに含まれるタンニンの消臭効果をねらうなら、食後に摂取するとより効果的ににおいを抑えることができますよ。

ちなみに…

ネギのにおいが気になるのは口臭だけではありません。ネギをみじん切りなどにしたときなど、手についたネギ臭はお湯や石鹸で洗ってもなかなか取れないんですよね。でも、そんな手のニオイを即座に消す方法があるんです!

ネギ臭はもちろんですが、魚をさばいた時の手についた魚臭なんかも簡単に消すことができるので、臭いが気になる場合はぜひチェックしてみて下さいね!
手の臭いを瞬時に消す!魚 にんにく 玉ねぎ臭も一撃な裏技を初公開!

ネギの白と緑の部分の違い

ネギの原産地は中国西部・中央アジアで、中国では紀元前から作られていたと言われています。そして、日本へは奈良時代に朝鮮半島から伝わったとされています。

それで関東や東北など東日本では、長ネギや白ネギと言われる根深ネギが、関西など西日本では、万能ネギや葉ネギと言われる緑の部分が多い青ネギが広まりました。現在では地域を問わず、幅広くいろんな種類のネギが作られていますが、昔は西と東で作られていたネギの種類も違っていたんですね。

白い部分の特徴

ネギを栽培するさいに、日光にあたる部分は緑色に、土の中で隠れている部分は白色になります。白い部分が多い根深ねぎなどは、ネギの成長に合わせて畑の土を盛るなどの栽培方法がとられています。

この白い部分にこそ、ネギの特徴の一つとも言えるアリシンが多く含まれているので、前述したアリシンの効果を期待するならネギの白い部分ということになります。

アリシンは辛味成分でもありますが、加熱することで甘くトロっとした食感になりますので、焼いたり煮込んだりしても美味しくいただけますよね。

緑の部分の特徴

栽培過程で日光の光を浴びたところが緑色になります。

白ネギや長ネギなどでは、緑の部分を捨ててしまう人もいるかもしれませんが、実はこの緑の部分にネギ本来の栄養がぎっしり詰まっているんです。特筆すべきはβカロテンが緑の部分には非常に多く含まれているということです。

『効能と効果』のところでもお伝えしたように、βカロテンは体内でビタミンAに置き換えられ、美容にも大きく貢献します。他にも緑の部分には、葉酸やビタミンK、カルシウムなどが多く含まれているので、ネギが本来持っている栄養素を積極的に摂取したい場合は緑の部分ということになるんですね。

まとめ

日本の食卓には、ネギが上るシーンがとても多いですが、そんなネギが持つすばらしい効能の数々に触れて、ネギという食材がとても優秀だということがわかりました。実際にひとつの食材でこれだけ沢山の効果を得られるものって、なかなか無いですよね!

  • 白い部分のアリシン
  • 緑の部分のβカロテンや多くの栄養素

どちらも無駄なくバランス良く摂って、末長くネギパワーにあやかりたいですよね!


Please share & follow!

この記事を読んだ人はコチラも読まれています