タオルが臭い!熱湯や重曹 レンジで、洗濯でも取れない雑巾臭を取る


朝、顔を洗ってタオルで拭いたとき

「ん? タオルが臭い… 」
「洗濯したばかりなのに… 」

なんて経験したことがある人も多いのではないでしょうか?しかもアレって、濡れるとさらに強い雑巾臭のような嫌な臭いを放ったりして、朝から残念な気分になってしまいますよね。そんな何度洗濯しても取れない、染み付いてしまったタオルの嫌な臭いですが、実は誰でも驚くほど簡単に手軽にとることができるんです!

と言うことでタイトルにも書いてありますが、今回は熱湯や重曹、さらにはレンジを使って、洗濯しても取れないタオルの嫌な臭いを取り除いていこうと思います。それでは早速、タオルの臭いの取り方を詳しく見ていきましょう。


タオルが臭い原因は何?

「洗ったばかりのタオルが臭い」「何度洗っても雑巾みたいな臭いがとれない」、実はこの臭いの原因は雑菌なんです。

この雑菌がつく理由はいろいろあるのですが、タオルは濡れた手や顔を拭くという性質上、タオルは常に濡れた状態になっていることが多いですよね。そして、濡れた状態や湿った状態が続くと、雑菌はどんどん繁殖してしまいます。

特にタオルは衣類と違って、手や顔を拭くために使うので、皮脂や汚れ、人間の体臭や汗に含まれる尿素など、日々ゴシゴシとタオルに擦りつけられているわけです。そのタオルに付着した物をエサに、さらに雑菌は繁殖するというスパイラルに…

つまり、タオルは濡れている時間も長く、エサも豊富にあり、雑菌にとっては繁殖するための条件が揃っているんですね。そうして増えすぎてしまった雑菌は、普通に洗濯しただけでは完全に取り除く事はできず、嫌な臭いを放っていたと言うことです。

要するに、雑菌を取り除いてしまえば、タオルの嫌な臭いからも解放されるというわけです。

タオルの臭いを熱湯で取る

洗濯しても取れない、タオルの嫌な臭いの原因が雑菌だということがわかったので、早速その雑菌を熱湯を使って取り除いていきましょう。

● 煮沸して臭いを取る手順 ●

  1. 鍋にタオルを入れて、15分ほど煮沸する
  2. 煮沸後、他の洗濯物と一緒に、洗濯機でいつも通り洗濯する

たったこれだけで、ほぼタオルについていた雑菌は死滅して、嫌な臭いを取り除くことができます。もし、「料理に使う鍋と、雑菌を死滅させるのと同じ鍋は嫌だ!」という場合は、洗面台のボウルに栓をして、ボウルに沸騰した鍋の湯を張って、そこで熱湯消毒することもできます。

一般的なプラスチック製のバケツなどでは、材質の厚みが薄く保温性が悪いので、洗面台のボウルを使って作業すると効果的です。

タオルがピンク色に変色?

元々は白いタオルだったのに、使っていくうちにうっすらピンク色に変色してしまったタオルとかありませんか?

実は、あのピンク色の原因も菌なのですが、煮沸することでピンク色が落ちて、白い色を取り戻すことができます。

いたって簡単な方法で、タオルのあの嫌な臭いを消すことができる煮沸消毒ですが、次のような点に注意も必要です。

熱湯で臭いを取るときのポイント

生地の材質について

煮沸消毒するタオルの素材は、綿100% などの天然素材に限るので、化学繊維は避けるようにします。また、煮沸すると生地自体が傷むので、必要以上に長時間火にかけたり、頻繁に煮沸処理することはおすすめしません。

色物の扱い方

染料など、物によっては色落ちしたり、色移りしてしまうことがあるので、色物タオルと白物タオルは、同じ鍋で火にかけないようにしましょう。

タオルの臭いを重曹で取る

キッチン周りのお掃除や、お掃除以外にも何かと便利で使い勝手の良い重曹ですが、この重曹を使ってタオルの嫌な臭いを取ることができるんですね。

重曹を洗濯に用いる場合、ごく一般的な洗濯の方法と、より強力に臭い取りの効果が得られる方法の、2通りあります。もし、タオルの臭いがそれほどでもない場合なら、次の方法を試してみてもいいかもしれませんね。

● 重曹を使った一般的な洗濯方法の手順 ●

  1. 洗濯機に洗濯物を入れて普段通りの洗濯準備をする
  2. 重曹1カップを溶かし入れて30℃程度のぬるま湯で洗濯する
  3. すすぎの際に20〜30ccの酢を入れる

後はいつも通り脱水して干すだけです。ポイントとしては、お風呂の残り湯を使うなどして、30℃程度のぬるま湯で洗濯するということです。ぬるま湯を使うことで、重曹の溶け残りを防いだり、洗濯自体の効率を上げることができます。

ちなみに、すすぎにはお風呂の残り湯を使わず、水道水を使うようにしましょう。さらに、すすぎ時に酢を入れることで、雑菌の繁殖を防いだり、アンモニア臭を取ったり、柔軟剤としての効果も得ることができます。

「もしかしたら、洗濯物に酢のにおいが残るのでは…」と、心配される方もいるかもしれませんが、洗濯物が乾いたときに、酢のにおいが残るということは無いので安心して下さいね。ただ、この方法でタオルの臭いが取れない場合は、もう少し強力な方法を試してみましょう。

● 重曹を使ってより強力に臭いを取る手順 ●

  1. 洗面台のボウルに60℃の湯を張り、重曹1/2カップを溶かす
  2. 臭いの取れないタオルを入れ、30分つけ置きする
  3. つけ置き後、他の洗濯物と一緒に、洗濯機でいつも通り洗濯する

これで臭い取りの作業は完了ですが、ここでも一般的なバケツや洗面器を使うより、洗面台のボウルのほうが効果的です。洗面台のボウルに張る60℃のお湯は、できるだけたっぷり多めに入れるようにします。

もし、タオル以外の衣類をつけ置きする場合は、洗濯マーク(絵表示)の確認も忘れずにしましょう。

重曹で臭いを取るときのポイント

メリット

  • 重曹を使うことで、洗浄力・漂白力・消臭力がUPする
  • 重曹は天然素材の弱アルカリ性で、人体や環境に優しい
  • ほぼどこの家庭にもあり、使いやすくコスト面で優れている
  • 煮沸による臭い取りと比べて生地が傷みにくい
  • 色柄物でも使える

デメリット

  • 洗濯機に使用した場合、重曹が詰まって故障の原因になることがある
  • ドラム型の洗濯機など、重曹の使用が禁止されている場合がある
  • 煮沸による臭い取りと比べて効果が薄い
  • 重曹自体に除菌効果はないので、臭いの強いタオルには不向き

タオルの臭いをレンジで取る

普及率96%を超え、機械の仕組みはわからずとも、「ピッ」っとボタン1つで大抵のものは温めることができる電子レンジ。そんな、洗濯からはほど遠い位置にある電子レンジですが、このレンジを使っても、あの雑巾のような嫌な臭いを放っているタオルから、臭いを取り除くことができるのです!

もう、とにかく簡単なので、「家(ウチ)には、電子レンジも雑巾臭のする臭いタオルもあるわ!」と言う方は是非!是非とも試してみてくださいね!

● レンジでチンして臭いを取る手順 ●

  1. タオルを濡らして軽くしぼる
  2. ラップで包む
  3. レンジに入れ500Wで2分ほど加熱する
  4. 加熱後、他の洗濯物と一緒に、洗濯機でいつも通り洗濯する

これだけで、短時間で簡単にタオルの嫌な臭いは取れてしまいます。普通のタオル1〜2枚なら、レンジで2分も加熱したら充分ですが、枚数が多い時や分厚いバスタオルの場合は、もう少し長めに加熱するようにします。いつもの洗濯の直前に、臭いタオルをチンすれば、そのまま他のものと一緒に洗濯できるので、時間的ロスがなくて効率的ですよね。

ビックリするほど簡単なこのレンジ技ですが、少し気をつけておきたい点もあります。

レンジで臭いを取るときのポイント

生地の材質について

煮沸消毒の時と同様に、タオルの素材は綿100% などの天然素材に限ります。

タオルの一部に止め具などの金具が付いているような場合は、発火するおそれがあるので、レンジには入れないようにしましょう。また化学繊維の物などは、耐熱の問題で溶けたり変形したりすることがあるので、レンジでの加熱は避けるようにしましょう。

加熱時はレンジの前から離れない

レンジの庫内が油で酷く汚れていて、そこへたまたま濡らすのを忘れて乾いたタオルを入れてしまうなど、一定の条件が揃うと引火する恐れもあります。なので、必ずタオルは水で濡らしたのを確認してから、レンジに入れるようにして、加熱中はレンジの前から離れないようにしましょう。

とは言え、水分が多すぎてベタベタだと温度が上昇しにくいので、ある程度しぼったものを包むのがポイントです。

その他の除菌について

レンジでの加熱は一定の除菌ができるため、食器洗い用のスポンジを濡らして、レンジで短時間加熱すると言う人も実際には居るようです。しかし、それとは逆に、スポンジを加熱したら黒く焦げて煙が発生したという報告も同様にあります。

なので、綿100%以外の物の加熱はオススメしませんが、もしスポンジを加熱除菌したいという場合は、耐熱温度などをメーカーに確認して、必ず製造メーカーの指示に従うようにしましょう。

タオルの臭いを漂白剤で取る

ここまでご紹介した方法で、ほぼタオルの嫌な臭いは取れていることと思いますが、もしそれでもまだ臭いが気になるようでしたら、漂白剤を使ってみましょう。

漂白剤と一言で言っても、塩素系漂白剤、酸素系漂白剤、粉末タイプ、液体タイプ、などなど種類がいっぱいありすぎて、どれがいいのかよくわからないですよね。なのでここでは、どこよりも分かりやすく、プロ直伝の漂白剤を使った臭いの取り方を簡潔にまとめて、手順よく解説していきます!

今回は、『洗濯しても取れないタオルの臭いを取る』ということなので、酸素系漂白剤の粉末タイプを使っていきます。

● 酸素系漂白剤で臭いを取る手順 ●

  1. 洗面台のボウルに40℃の湯を張る
  2. 粉末の酸素系漂白剤を適量入れて溶かす
  3. 臭いの取れないタオルを入れ、30分〜2時間つけ置きする
  4. つけ置き後、他の洗濯物と一緒に、洗濯機でいつも通り洗濯する

これでいつも通り干して乾いたら、タオルの嫌な臭いは取れています。この時、お湯の温度40℃がとても重要です。そして、タオルの臭いの度合いにもよりますが、つけ置き時間は最低でも30分、長くても2時間以内には取り出すようにしましょう。

漂白剤で臭いを取るときのポイント

酸素系漂白剤の特徴

液体タイプと粉末タイプがありますが、ここではより強力に臭いを取ることができる粉末タイプを使っていきます。酸素系漂白剤は、漂白剤としてはもちろんですが、除菌剤消臭剤としても効果を発揮します。また、色柄物にも使用できるので、幅広い材質の物に使用することが可能なんですね。

鼻をつくツンとしたにおいも無く、お肌にも優しいので、小さなお子さんがいるご家庭や、ペットなど飼っている場合でも安心して使うことができます。洗濯物以外にも、キッチンまわりの掃除などにも使用できるのも特徴の一つです。

漂白剤で臭いがスッキリ取れないとき

酸素系漂白剤は、お湯とセットで使うことで効果を発揮します。そして、その最も効果の得られる温度が40℃なので、つけ置きする際は必ず40℃を意識するようにしましょう。お湯の温度が低過ぎたり、漂白剤の量が指定された量より少ない、又は多過ぎても本来の効果が得られなくなってしまいます。

どうしてもタオルの臭いが取れない時は、つけ置きする際に漂白剤の他に、普段の洗濯で使っている洗剤1回分の量を一緒に溶かしてつけ置きします。そうすることで、さらに強力に臭いを取ることができます。

タオルの嫌な臭いを再発させない対策

前述したように、タオルの臭いの原因は雑菌なので、ここまでの方法で臭いを取り除いたとしても、また雑菌が繁殖してしまえば、嫌な臭いは元に戻ってしまいます。なので、タオルの臭い取りに成功したら、今後は雑菌を寄せ付けないようにするための工夫も必要ですよね!

その、雑菌を寄せ付けない4つの簡単な対策をご紹介します!

1. 洗濯槽のカビや菌を除去する

いわゆる、目に見えない洗濯槽の裏側の、黒カビや雑菌の掃除の事ですが、これはやっている人とやっていない人で、きれいに二分化するのではないでしょうか。

もし、洗濯機を買ってから1年以上洗濯槽の掃除をしたことがないのなら、洗濯槽の裏には黒カビや雑菌がしっかりとこびりついています!この恐怖を知っている人は、定期的に洗濯槽の洗浄をしていると思いますが、もしまだ1度も洗浄したことがないという人は、すぐにでも洗浄することをお勧めします。

タオルだけでなく、他の洗濯物にも雑菌を寄せ付けないために、洗濯槽は常にキレイにしておきたいものです。手軽にできる洗濯槽クリーナーなら1〜2ヶ月に1回、そして1年に1回は専門業者に依頼して洗浄してもらうと安心かもしれませんね。

ちなみに業者に依頼する場合は、1回1万円〜1万円代後半くらいでピカピカにしてもらえますよ。

2. 洗濯機の設置環境をチェックする

「ドサッ」と洗濯物を放り込み、「バンッ」とフタを閉め、「ボンッ」とボタンを押し、わりと雑な扱いを受ける洗濯機。そんな洗濯機の設置場所と言えば、家の中でも陽の当たらない北側の部屋や、ジメジメしてそうな場所だったりしますよね。

最近は、タワーマンションやデザイナーズマンションなどで、南向きの一等地に洗濯機や浴室が設置されていることもありますが、それでも大抵の場合は北側が多いですよね。なので、できるだけ窓を開けて風を通したり、常に洗濯機のフタを開け通気性を良くするなど、洗濯槽に黒カビや雑菌を繁殖させないことが重要です。

また、洗濯槽を洗濯カゴがわりにして、脱いだ衣類や使ったタオルを入れておくと、これもまた黒カビや雑菌の繁殖につながるので避けるようにしましょう。

3. 洗剤や柔軟剤を入れすぎない

実は、この間違いをしてしまっている人は多いのではないでしょうか。

雑巾臭のするタオルや、臭う衣類を洗濯するときに、どうしても少し多めに洗剤や柔軟剤を入れてしまうことがあります。これは効果がないどころか、実は逆効果なんですね。

洗剤が多すぎると、決められたすすぎの回数や一定の水量できれいに流れずに、洗剤がタオルや洗濯物に残ります。この時、汚れを包み込んだ状態で洗剤が残ってしまうので、結果的にタオルがきれいにならず、臭いの元が残るということなんですね。

さらに、同じように洗濯槽の裏側にも、洗剤とともに汚れが残り、カビや雑菌を増やしてしまうことにもつながります。また、柔軟剤を規定量の2〜3倍以上使うと、黒ずみの原因になったり、著しく吸水性が悪くなるなど、機能の面でも悪影響を受けます。なので、洗剤や柔軟剤はメーカー推奨の規定量を必ず守りましょう。

4. 洗濯の仕方を見直す

タオルという性質上、皮脂の汚れなどが付きやすいので、洗濯のとき洗剤と一緒に酸素系漂白剤を入れて、時々洗うようにしましょう。また、タオルや洗濯物は、5時間以上濡れた状態が続くと、雑菌が増殖して臭いを発生するので、洗濯後はすぐに干して早く乾かすようにします。

特に部屋干しするときは、雑菌や嫌な臭いを発生させないように、干し方にも工夫しましょう。普段、部屋干しすることが多い場合は、こちらの 知らないと損する部屋干し術と夜の洗濯について もぜひチェックしてみてくださいね!

まとめ

何度も何度も洗濯しても取れない雑巾臭を放っていたタオル。今までなら、もう寿命と思って捨ててしまっていた人もいるのではないでしょうか。

でもこれからは、もしタオルが臭ったら、今回ご紹介した方法をうまく活用して嫌な臭いを消し去ってくださいね。そして、朝はふわふわのタオルで顔を拭いて、気持ち良く1日がスタートできますように!


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