わらび餅のカロリーの秘密!スーパー等の市販品のカロリーが気になる


プルンッとしてもちもちのわらび餅。きな粉と黒蜜がたっぷりかかったわらび餅。うーん、おいしいですよね!

スーパーやコンビニでは年中わらび餅を買うことができますが、特に夏になると無性に食べたくなる人も多いのではないでしょうか。暑い夏、食欲がない時でも、ひんやりツルンとしたわらび餅なら、どれだけでも食べられそうです。

そんな透明感のあるわらび餅は、見るからにヘルシーでカロリーも低そうで、ダイエットにも良いのでは… と考えるのは、私だけではないと思います。でも実は、その見た目とは裏腹に、わらび餅のカロリーには注視しておきたい点もあるようなんですね。

ということで、早速スーパーやコンビニで市販されているわらび餅のカロリーの秘密について、とことん迫っていきます!


わらび餅のカロリーはどれくらい?スーパーで売られている市販品の場合

何を隠そう私、わらび餅が大好きなんです!もちろん、夏だけとは言わず季節を問わず年中食べていますが、今回は上の写真のわらび餅2パックをスーパーで買ってきました。この手のわらび餅なら、大抵どこのスーパーでも売られていますよね。

わらび餅好きの皆さんならご存知かと思いますが、これで1パック数十円から買えるので、まとめて数パック買って食べる人も多いのではないでしょうか。他にも何種類か陳列されていましたが、今日はこの2パックのわらび餅を食べようと、すでに開封して食べる気満々です!

とはいえ、甘いお菓子なのでカロリーも多少は気になりますよね。なにやら最近、わらび餅は和菓子の中でもカロリーは高めという情報を小耳に挟んだので、実際に2パックともチェックしていきたいと思います。

スーパーで買ったわらび餅のカロリー【1パック目】

まずはこちらのわらび餅、この透き通った感じを見てください。みずみずしくて、プルプルしていてこんにゃくのようで、ヘルシーで、見るからに「低カロリー!」って感じですよね。

しかも、私が購入したこのわらび餅は、お餅だけで食べるとほとんど甘みは無いんですよね。が、しかし、ラベルに表示されている数字は…

なんと! カロリーは281kcal

ちょっと意外ですよね?しかも、これは黒蜜なしのタイプなので、ここに黒蜜をかければ1パックで300kcalを軽く超えることになります。

● 300kcal程度のお菓子の例 ●

  • ショートケーキ(1人前) … 320kcal
  • ジャンボカスタードプリン …300kcal
  • アップルパイ(100g) … 310kcal
  • クリームあんみつ … 300kcal

このように比べてみると、わらび餅はその見た目以上にカロリーが高いと言う印象を受けますよね。そして怖いのが、生クリームを使っているショートケーキなどは、一目でカロリーも糖質も高そうと言うイメージから、ショートケーキを続けて2個食べることは少ないと思います。

ですが、このわらび餅なら2パック食べてしまっても、意外に大丈夫そうに思えてしまいますよね。ちなみに、こんにゃくダイエットでも有名なこんにゃくは、100gで 7kcal しかないのに対し、見た目もよく似たわらび餅は、実にその25倍ほどのカロリーと言うわけです。

やはり、これは知らずにたくさんわらび餅を食べ過ぎてしまうと、ちょっと恐ろしいですよね。

スーパーで買ったわらび餅のカロリー【2パック目】

先程の、見た目にも透明感がありヘルシーそうな1パック目のわらび餅でさえ、あれだけのカロリーがあるとなると、ますます気になってくるのがこちらの2パック目のわらび餅です。

先程の透明感のあるわらび餅と比べると、お餅の部分が少し黒っぽいですよね。我慢できずに少しだけかじってみたのですが、先ほどの透明のお餅よりかなり甘いんです!そうなんです。めちゃめちゃ美味しいんです!

「これは・・・」と思い、恐る恐るラベルの表示を見てみると、なんと…

カロリーはHPに掲載中!」と書かれているではありませんか。はやる気持ちを抑え、HPにアクセスして、そこに書かれていた数字は・・・

カロリー 88kcal

えっ、低カロリー?と思ったのもつかの間、よく見ると1個88kcalと書いてあるではありませんか。ということは、8個入りなので8倍すると、なんと…

1パックでカロリー 704kcal

た、高い…、高カロリーだ…。アレ? 計算ミスかな?いや違います。確かに704kcalですよね!

そこで、どうしても納得できない私は、わらび餅の製造メーカーが設けるお客様相談センターに電話で問い合わせて、カロリーの表記ミスではないか確認してみました。帰ってきた答えは、「間違いなく1パックで704kcalです」と「わらび餅のカロリーが高い件について、度々問い合わせがある」との事でした。

● 700kcal程度のお菓子の例 ●

  • 板チョコ(2枚) … 720kcal
  • 白玉クリームあんみつ(2人前) … 700kcal
  • ぜんざい(2杯) … 730kcal
  • ピザパン(2個) … 710kcal
  • メロンパン(2個) … 720kcal

と、一般的でわかりやすいところをピックアップしてみましたが、やはりこのわらび餅1パックで704kcalはかなりの高カロリーですよね。これを知っているか知らないかでは、大きな違いです。次からは、わらび餅を2パック一気に食べるのはやめよう!と思った瞬間でもありました。

そもそも、このわらび餅がおいしすぎるのが問題かもしれません!はい。

わらび餅のカロリーはなぜ高い?

とはいえ、わらび餅のカロリーが高い理由は、いったいどこにあるのでしょうか?

洋菓子は、バターや生クリーム、牛乳など、油脂が多く含まれているものが使われるので、カロリーが高いのも納得できますよね。ですが、和菓子は基本的にそういった油脂が多いものは原材料に含まれないので、結果的に洋菓子と比べるとカロリーは低い傾向にあります。

そんな中、見た目にも涼しげなわらび餅が意外にも高カロリーな理由を、次の2つの項目からより詳しく見ていきましょう。

スーパーや市販品のわらび餅と本わらび餅

一言で「わらび餅」といっても、本物のわらび餅とそうでないわらび餅が存在するんです。本物とか本物じゃないとか、世間一般的には「わらび餅」と「本わらび餅」と言う呼び方で、違いを区別する場合が多いですよね。

簡単に言うと、

  • わらび粉 で作られたものを「本わらび餅
  • わらび餅粉 で作られたものを「わらび餅

と呼ばれます。このわらび粉は、山菜のわらびの根からとれるのですが、その量は非常に少ないうえ、食べられるようになるまでの工程にも時間や手間がかかります。なので、とても貴重で高価な為、本わらび餅のお値段はスーパーのわらび餅の10倍や20倍、さらにはもっと高いものもあるんですよね。

そんな本わらび餅はどこで入手できるかというと、京都や奈良をはじめ全国の高級和菓子屋さんや、有名デパートで買うことができます。

一方、スーパーやコンビニなどで売られている市販のわらび餅には、わらび粉はほとんど含まれておらず、ものによっては一切含まれていないこともあります。そこで、わらび粉の代わりになるものがわらび餅粉なのですが、このわらび餅粉は甘藷澱粉(さつまいも澱粉)やタピオカ澱粉で作られています。

さつまいもと聞いてピンとくる人もいるかもしれませんが、このわらび餅粉自体がカロリー高めでもあるんですよね。さらに、そこに砂糖や水飴が加わるので、透明感があり涼しげでヘルシーに見えるわらび餅でも、実は高カロリーというわけなのです。

わらび餅のきな粉と黒蜜の関係

わらび餅のカロリーの秘密で、もう一つ注目しておきたいのが、「きな粉と黒蜜」です。

このきな粉ですが、元は大豆なので体に良いのは言うまでもありませんが、タンパク質や脂質も多く含んでいて、きな粉自体のカロリーは結構高いんですよね。きな粉100gで437kcalとして、大さじ1杯7gで30.6kcalにもなります。

大体わらび餅1人分で大さじ2杯ほどのきな粉をまぶすので、これだけでも61kcalになるんですよね。もちろんここに砂糖は含まれていませんが、和菓子にはきな粉は合いますし、体に良いからといって食べ過ぎには注意が必要と言えそうです。

そして、きな粉の相棒の黒蜜ですが、こちらもきな粉同様、体に良い食材とされていますよね。ただ、黒蜜は作り方次第でカロリーもかなり違ってきますが、平均的に黒蜜100gで306kcalとして、大さじ1杯17gで52kcalになります。

この黒蜜がきな粉にかかるとどうなるのか・・・

そうなんです!激ウマの黒蜜きな粉に変身してしまうんですよね。このパーフェクトすぎる相性の良い黒蜜きな粉、日本人の多くの人が味わったことがあるのではないでしょうか。先に黒蜜きな粉のカロリーを見ておくと…

わらび餅1人分あたり

きな粉 大さじ2 + 黒蜜大さじ1 で

61kcal52kcal113kcal

わらび餅の上にかけるきな粉と黒蜜だけで113kcal は、なかなかの高カロリーですよね。

「粉末状のきな粉だけ」や「液状の黒蜜だけ」では食べすぎないのに、2つが合わさって「半液状の黒蜜きな粉」になった途端に食べやすくなります。そして食べ過ぎてしまう。これがわらび餅に秘められたパワーなのかもしれませんね!

わらび餅のカロリーを原材料からチェック

今回、スーパーで買ってきたわらび餅は2種類異なるものでしたが、せっかくなのでそれぞれのラベルに表示されている原材料をチェックしておきたいと思います。

すでに皆さんご存じの人も多いと思いますが、原材料が表示されている順番は、使用した重量の重い順から並べることと、国で決められているんですね。これを知っていれば、食品を買うときなどにも参考となる情報が増えるので、いろいろ活用できるのではないかと思います。

ではまず、この1パック目に見ていたわらび餅ですが、ラベルの原材料に目をやると…

やはり、真っ先に出てくるのが砂糖で、続いて澱粉と表示されています。澱粉もカロリーは高いですが、それ以上に砂糖が最も多く使われているわけですから、わらび餅のカロリーが高いのもよくわかりますよね。

逆に言えば、砂糖の使用量次第ではわらび餅のカロリーを抑えることができるのではないでしょうか。

そして、こちらのカロリー704kcal のわらび餅の原材料も見てみましょう。

水飴、砂糖、きな粉・・・

フムフム なるほど、そうですか。こちらのわらび餅は、原料で1番多く使われているのが水飴、2番目に砂糖、と言う時点で、かなりの高カロリーですよね。そして、3番目のきな粉ももちろん高カロリーな食材なので、この時点でもう704kcalと言うのも、納得の領域に入ることができました。

申し分なく甘くておいしいのは言うまでもありませんが…。

と言うわけで、スーパーで買ってきたわらび餅2パック、ペロっと美味しくいただいてしまいました。大さじ1杯の黒蜜と今回のわらび餅2パックで締めて1,034kcal … ですか…。見なかったことにして、合掌。

はぁ、恐ろしや…。

低カロリーなわらび餅を食べる方法

とここまで、わらび餅のカロリーの高さに重点を置いて見てきましたが、それでもやっぱりおいしいわらび餅をいっぱい食べたいと思うこともありますよね。

実は、わらび餅は和菓子の中ではカロリーが高いお菓子ですが、洋菓子と比べればそれほど高カロリーと言うわけではないんです。わらび餅のヘルシーな見た目と、実際のカロリーとのギャップがありすぎて、(私のように)つい食べ過ぎてしまうと大変なことになりますよね。

とはいえ、余分なカロリーは摂取したくないので、できるだけカロリーを抑えてわらび餅をおいしく食べる方法をご紹介しておきます。

スーパーなど市販のわらび餅編

わらび餅は、お餅の部分と表面にかけるきな粉や黒蜜の部分からできていますよね。スーパーなどで購入してきたわらび餅の、お餅の中に含まれた砂糖まではさすがに取り除くことができませんが、表面のきな粉や黒蜜は自分で調整できます。

先ほどお伝えしたように、きな粉には脂質が多く含まれていることもありカロリーはかなり高いので、ちょっとしたことですが、きな粉は必要以上にかけないで払い落とすようにしましょう

黒蜜の有無は地域によって違うと思いますが、黒蜜をかけることで、そこへさらにきな粉を吸着させて、一気に摂取量が増えてしまいます。なので、黒蜜はかけないというのは大きな選択かもしれません。前述したように、黒蜜きな粉のパワーは絶大ですからね!

自宅で簡単に作れるわらび餅編

コレ、めちゃめちゃ簡単に作れます!

是非わらび餅好きの人におすすめします!でも、なぜおすすめなのか?

■ おすすめする理由 ■

  • 数分でできる
  • 超低コストなのにおいしい
  • 砂糖の量を調整できる
  • お餅の硬さを調整できる
  • 本物の食感!モチモチプルプル

ここで気になった人は、ぜひ作ってみてくださいね!もちろん、自分でわらび餅を作るので、砂糖の量も自分で自由に決められ、目に見える形でカロリーを抑えることができるのもgoodですよね。

実際に作業にかかる時間は数分で、仕上がりの良さも市販のわらび餅となんら変わりありません。むしろ、できたての作りたてを食べられるので、その分おいしいのは言うまでもありませんよね!

最近では、低カロリーや0カロリーで作れるこんにゃく系わらび餅の元等も売られていますが、今回は低カロリーだけではなく、味や食感にもこだわりたいので甘藷澱粉を使用していきます。スーパーに、各メーカーから「わらび餅粉」という名前で甘藷澱粉が売られているので、基本的にどれでも大丈夫です。

では早速、材料と作り方は以下の通りです。

低カロリー&おいしいわらび餅の作り方

材料【4人分】

  • わらび餅粉(甘藷澱粉) … 80g
  • 砂糖 … 50g
  • きな粉 … 30g
  • 塩 … 少々
  • 水 … 500ml

〜 作り方 〜

1. まず最初に、きな粉30g、砂糖10g、塩少々をしっかり混ぜます。(粉末A)

2. この粉末Aを半分ほどをバットなどの平らな容器にムラなく入れておきます。

残り半分の粉末Aは、後半で使います。

3. ボウルにわらび餅粉(甘藷澱粉)80gと砂糖40gを入れて混ぜます。

ここに水500mlを少しずつ入れながら、水に溶けるまでしっかりかき混ぜます。この時、水の量を減らせば固めのわらび餅、水の量増やせば柔らかめのわらび餅になるので、好みに合わせて調節しましょう。

4. 水にしっかり溶けたら鍋に移してしていきます。

鍋に移す際は、目の細かい濾し器や茶こしがあると便利ですね。

5. 鍋を中火にかけ、しゃもじ等でゆっくり3分〜5分かき混ぜていきます。

手を止めることなくゆっくりかき混ぜていると、数分で下のように所々透明な塊ができてきます。

さらにかき混ぜると、透明な部分が一気に増えて固まってくるので、しっかり練るようにかき混ぜます。

完全に透明になったら火を止めます。

6. ここで、最初に準備しておいた粉末Aを敷いたバットや容器に、熱いうちに素早く流し込みます。

容器に流し込んだら、わらび餅の厚さが均等になるようにならして、粗熱をとります。

ちなみに、今回はわらび餅4人分なので、1辺18cm程度の正方形の容器が丁度良い感じでしたが、作る量に合わせて容器の大きさを変えると、わらび餅の形がまとまります。

さらにひんやり冷やしたい場合は、わらび餅の入った容器ごと氷水などに浸けて冷やすようにしましょう。

7. わらび餅が固まってきたら、最初に残しておいた粉末Aをわらび餅の上にまぶしてから、好みの大きさにカットしていきます。

わらび餅をカットするときは、鉄板焼き用のフライ返し(起しヘラ)を使って、お好み焼きを切る要領で行うと簡単にカットすることができますよ。

8. そしてよく混ぜたら出来上がり!

これでわらび餅4人分ですが、1粒を少し大きめにカットすることで、実質わらび餅の表面積が狭くなり、きな粉の付着量を減らすことができます

念のため、カロリーを計算しておきます。

低カロリー&おいしいわらび餅のカロリー

【カロリー4人分】

  • わらび餅粉(甘藷澱粉) … 80g【265.6kcal】
  • 砂糖 … 50g【192kcal】
  • きな粉 … 30g【131.1kcal】

【計 588.7kcal /4人分】

4人分で588.7kcalなので、1人分あたり
588.7kcal ÷ 4 = 147.2kcal

このわらび餅なら1人分で147.2kcalと、カロリーを抑えてヘルシーに食べられますよね!しかも、今回使ったわらび餅粉で、1人分20円弱と超低コスト&抜群の食感で上品な甘さなんです。これはこれで食べ過ぎてしまうかも!?

〜 メモ 〜

  • このレシピ通りに作ると、甘すぎず程良い甘さで上品なわらび餅に仕上がります。
  • 砂糖の量はカロリーと相談しながら、お好みで調整してください。
  • 砂糖の量を増やしたい場合、同量ならお餅に入れるより、きな粉に入れた方が甘みを感じやすくなります。
  • 水の量を増やすことで、わらび餅はさらに柔らかい仕上がりになります。
  • 冷蔵庫で数時間保存すると、白く濁って固まってしまうので、作ったらできるだけ早く食べるようにしましょう。

まとめ

ここまで、「わらび餅のカロリーの秘密」と言うことで、スーパーなどの市販のわらび餅について、詳しく見てきました。

実際、私の周りでも「夕食後だけど小腹が空いたので、わらび餅ならカロリーが低そうだし・・・」と思って食べていた人もいました。わらび餅は、日本古来のお菓子ですし、賢くヘルシーにそしておいしくいただきたいですよね。

そして、こんな最後まで読み進めていただいたあなたは、本物のわらび餅好きだと思います。そんなあなたにこそ、今回ご紹介したわらび餅のレシピをオススメいたします。

機会があれば是非一度、チャレンジしてみてくださいね!


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